カインの物語

2020-04-17 21:18blog

今となっては、あまり知られていない(というよりプレイできる機会がほぼない)FF4Aにおける追加ダンジョン「月の試練」のほぼ全容がこの動画に入っていますので、ちょっと長いですが10:00頃〜25:00くらいまでを見ていただけるとFF4TAでカインが試練の山で己に再び負けたときに私が携帯を投げた挙句、10年近くグルグルと消化しきれないものを抱えていたのも少しはわかっていただけるかなと思います。

今でも思い出せます。バグまみれだったFF4AをGBAで何とかかんとかプレイし、初めて「竜騎士の試練」をプレイしたとき、私はあまりにもカインが悲しくて悲しくて泣いたのです。これはあくまで試練として作られた世界での出来事ですが、セシルもローザも互いのことしか見えておらず、大切な幼馴染三人組と言いつつもカインとセシロザの間には決して埋められることのない溝があるのを感じます。というか、今見たら記憶以上にひどくて更に泣けた😭

もちろん、セシルとローザには罪はありませんし、実際にそういう態度を取った描写もありません。この世界はあくまでカインの心理が作り出した世界であり、つまりはカインから見た世界は極端に描写すればこう見える、というものです。ある意味仕方ないのかもしれません。カインは本編中で実際にローザを拘束するという前科を犯した挙句、ローザの目の前で二度もセシルを裏切っています。なので、カインからすればローザは「一緒に戦いましょう」と自分の想いに対して応えてくれた(恋人としてはいられないけど、戦友にはなれるだけの信頼はしている)ものの、拘束されたあの状況でハッと気付けばカインが目の前にいた、というのは疑われるのも致し方なしと思っているのかもしれません。

この世界ではセシルとローザは兵士にも全面的に信頼を寄せられているのに、カインときたらバロンの兵士にすら腫れ物扱いだったりします。もうね、カインはどれだけ己の犯した罪を深く悔いているのかがよくわかるというか、自ら居場所がないと感じているとしか思えない。そこまで自分を傷つけなくてもいいと思うよ!😭

他のキャラの「試練」はどちらかと言えばミニゲーム仕立てであり、例えばパロポロは二人の力を合わせてダンジョン攻略、ヤンはひたすら戦い、セシルはいい人度検査(?)、エッジに至ってはカラクリ城の脱出ゲームみたいになっています。

唯一ストーリー仕立てとなっているのがこの「竜騎士の試練」であり、試練の中で過ごす時間もカインが一番長いものとなっています(現実には一瞬だったけど)。この中でカインは自分の中の闇と対峙し、「自分の中の闇を乗り越えるというのか…」とルナバハムートに勝利します。

ところがぎっちょん、十数年後の4TAの中で試練の山でカインは同じく自分の闇と対峙して、ボコボコにやられた挙句その闇は「セシルを殺せばお前は俺のものだローザ!」とか言い出します。

「お前この十数年何やってたの⁉️」

と、携帯を投げそうになった私の心情や推して知るべし。

しかし、この当時の私はわかっていなかったのです。「竜騎士の試練」でカインが対峙した闇はルナバハムートの化けた姿であり、このときのカインは「俺が否定するのは俺自身の弱さだ!」と言っており、「これでよかったんだろう…?」と自問しています。更には中で何があったのかと聞くセシルに「なかったよ…何も…な」と、あったことを言えなかった。つまりは、結局何も変わっていないのです。

ここに気付けなかった私は、一度乗り越えたはずの試練に十数年の修行を経たにも関わらず負けた挙句、セシルと同じくパラディンになることになった展開に、何だか納得のいかないものを感じていたのです。結局セシルの後追いをすることしかできないのか、二度も同じ試練を課されて、一度は勝利したはずなのに二度目は負けた上にまたしても世界を裏切ることになったカインに救いはないのかと。

まあ、カインに特定の嫁を作るのは大人の事情(CP大戦争問題)なんかも絡むから避けて、セシルとローザの子の指南役として収まることで、三人の間にあった(というかカインが勝手に作っていた)深い溝も埋まり、大団円ですねという展開自体に、今は不満はないです。

というより、カインの一番の救いはやはり自分の過去も闇も含めて全てが自分なのだと受け入れることで、自分を愛することだったんだと思うんですよね。聖竜騎士になれたのは、あくまでもカインが「変わった」ということを示す記号であって、意味がないとまでは言わないけど、セシルの後追いとはまた違うのだと。

今となってやっと思うんですけど、カインは何にしても情がとても深すぎるんだと思うんですよね。ただ、それを表に出すのが苦手というか長けていないだけで、自分の中に仕舞い込んでしまう傾向がある。それをやっと克服できたのが、聖竜騎士イベントなのかなと。なので、カインにはいつか本当に自分の思うがままにひとを愛してほしいと思います。情が深く、自分の中に仕舞い込む必要のなくなった慕情をひとりの女性に対して、何の遠慮もなく発揮できるようになるというのは、カインにとっての本当のしあわせの始まりなんじゃないのかなと思う次第です。

で、その相手はカインと同じく、やっぱり仕舞い込む気質が強く、4TAでミシディアが襲われたときに白魔道士である自分は有事の際には一人では何もできない、と自信喪失してしまったのを旅を通じて少しずつ克服していったポロムこそ相応しいというか、ポロムしかいません(唐突な断言)。

似た者同士であるがゆえにわかる部分も多く、カインはポロムよりも人生経験を経ているだけにきっとお互いにいい方向に歩んでいけると思うんですよね。

あと、この動画のコメント欄ほんとひでーな😑

FF4&FF4TA

Posted by 灰寝