ふと思いついたポロム→カインまでの流れ

2020-04-17 23:03カイポロblog

時系列的にはカインが山ごもりを始めてから数ヶ月〜一年くらい、パロポロが長老にワガママを言ってカイポからダムシアンまでの二人旅を終えて、ミシディアに戻ってしばらくしたくらい。

長老に試練の山にいるカインへバロンからの手紙やらあれこれを届けるよう申し付けられたパロポロが「めんどくせーなあ」「これも修行の一環でしょ。でも、試練の山は私達だけじゃまだ…」「ポロムは心配性すぎんだよ。オイラ達なら無敵さ!」とかワイワイ言いながら試練の山に辿り着くと、入口に門番のごとくカインがいるんですね。

「長老から話は聞いている。受取りに来た。お前達はここで帰れ」

とか言われて、修行がてら山登りする気満々だったパロムがちょっとカチンときちゃうっていう。

「何でわざわざ下りてきてんだよ。オイラ達の修行でもあるんだぞ」
「お前達だけで俺のいる場所まで登るのはまだ早い。お前達の実力はわかっているが、実戦経験が浅すぎる。ピクニック気分で登れる山じゃないのはわかっているだろう」
「けど、オイラ達は山頂まで登ったぞ!」
「セシルとテラに助けられて、だろう。あの頃のセシルは暗黒剣の使い手だったから、この山を登るには確かにお前達の力も必要だった。だが、登る前と登っている最中、セシルの消耗具合は全く違っていたはずだ。そうだろう、ポロム」
「! ……そのとおり、ですわ」
「それは実戦経験不足のお前達を影でセシルが守っていたからに他ならない。見たところ二人とも少しは腕を上げたようだし、その年でミシディア随一の腕なのも間違いない。だが、二人でこの山を登るにはまだ厳しい」
「オイラ達の実力を見てもそんなことが言えるかよ、カインのあんちゃん」
「パロム!」
「フッ、お前はエッジによく似てるな。いいだろう。修行の始まりは己の力不足を知るところからだ」

って感じで、パロムとカインがケンカじゃないけど戦い始めちゃうわけですね。それを、どうしようどうしようとオロオロ見てることしかできないポロム。

そうこうしてるうちに勝負はあっさりついて、カインがパロムをのしちゃいます。

「パロム!」
「心配するな、急に魔力を消耗して疲労しているだけだ。ペース配分がまだまだだな。まあ、少し休めば元通りだろう。この先に俺が使っていたポイントがあるから、そこまで運ぶのを手伝ってくれるか」
「は、はい」

で、伸びてるパロムを二人でポイントに運び込んで、気がつくまで看病しながらポツポツと話したりするんだな…。

「……私達がセシルさんと試練の山を登ったときのこと、よくご存知なんですね」
「セシルから大凡の話は聞いたからな。まだ小さいのにすごい実力だったと言っていた」
「? 消耗が激しかったというのはお聞きにならなかったのですか?」
「そんなことをセシルが自分から話すわけがないだろう。お前達の実力が確かなのは事実だろうが、5歳の幼子にモンスター相手の実戦経験などほとんどないのは明らかだ。俺は推測を話したに過ぎん」
「完敗ですわね……。カインさんは本当に、人や物事をよくご覧になってますのね」
「……竜騎士は、飛竜に乗り大空を舞って戦う。空からは色んな物が見える。……それだけのことだ」
「……」

そう言って竜を模した兜越しに見えたカインの笑顔が、全貌は見えないはずなのにあまりに寂しそうで、ポロムは妙に胸が締め付けられるのを感じた。

それが、はじまり。

Posted by 灰寝